認知症とアルツハイマー病:ガンマ波と音の刺激に注目しよう!

認知症で最も多くを占めるアルツハイマー病に関する情報です。

 

日本で現在承認されている認知症の薬は4種類ありますが、

いずれも認知症の進行を止めることはできません。

 

そんな状況の中で注目されているのが五感への刺激で、

特に国内外で研究が進んでいるのが認知症に対する聴覚(音)刺激です。

 

聴覚刺激は宇宙分野の健康管理で

ロシアがヘッドホンで心身の周波数を整える

波動機器を使っていますね。

 

 

さて、今回ご紹介するのは、

脳のガンマ波の変化に着目した研究です。

 

ガンマ波は、

認知(情報処理)プロセスで増加する脳波で、

 

健常者と比べてアルツハイマー病の患者さんでは減少しています。

 

マサチューセッツ工科大学のDr. Tsaiが行った

2019年発表の研究では、

 

40ヘルツ周期の断続音を聞かせたところ、

音がない状態では見られなかったガンマ波が、

聴覚野と海馬に発生しました。

 

結果、

アミロイドβタンパクを発生させたマウスの

アミロイドβタンパクが有意に減少。

 

空間記憶(認知機能低下で障害を受ける目的地へ向かう機能)

が改善するという脳に好ましい変化が生じました。

 

2022年発表の研究では

40ヘルツ周期の断続音・断続光を発するデバイスを開発して、

人間を対象に実験が行われました。

 

結果は人間の脳内でもガンマ波が発生。

 

しかも、健常な若年層、健常な高齢層、

軽度のアルツハイマー病患者いずれでも発生したのです。

 

第Ⅱ相試験(2段階目の臨床試験)では、

脳室の拡大が抑制されているという結果が得られました。

 

併せて脳室の斜め下にある海馬の萎縮の抑制も確認されました。

 

 

しかし、DrTsaiの研究では、被験者の3割が脱落しました。

重篤な有害事象はなかったものの、

40ヘルツ周期の断続音・断続光は、

 

耳も目も塞がれて1時間刺激を受けなくてはならず、

音もパルス状で不快ということが理由のようです。

 

この研究を受けて、

より実用的な音を開発したのが、

 

日本の「塩野義製薬」と「ピクシーダストテクノロジーズ」です。

 

日常的に耳にしても不快・不自然ではなく、

40ヘルツ周期の音・光刺激を受けた時と同様にガンマ波の脳波を発生させる

 

「ガンマ波変調技術」を開発。

 

22年9月の日本認知症予防学会学術集会で、

同技術でガンマ波発生が可能であるという研究結果を発表しました。

 

 

これは、今後に期待できる内容ですね! 

 

将来的には施設や病院のみならず、 

街中でもこの周波数が入った音楽が

流れることもあるかもしれません。 

 

 

個人的には

認知症は益々増加しているので、

 

脳によくない反応を引き起こす光や音(周波数)が特定されていき、

 

日々の生活から排除されていくことが 

より効果的な対策になるかなと思いました。

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